「システム・イノベーション」シンポジウム
開催報告
開催の主旨
ドイツとアメリカが主導している第4次産業革命は、ディジタル化を強力に進める技術によるシステム化がキーテクノロジーとなり、製造業の革新は勿論のこと社会の変革までも視野に入れたグローバルなムーブメントになっています。この流れの中で、政府は、未来投資戦略2017(Society 5.0 の実現に向けた改革)の実現を進めており、システム化が重要な役割を担うことを再認識し、システム化を推進する様々な施策を提示しつつあります。
社会全体が複雑化・広域化・大規模化した環境のもとで「よいシステム」を創案し、効率よく構築・運用することが、製造、経営、流通など人間活動のあらゆる側面でもっとも重要な課題として浮かび上がっています。
一方足元を見れば、製造業、サービス業、科学技術、経営など多くの領域で我が国の国際競争力の長期低落傾向はとどまるきざしが見えない状況です。この根本的な原因の一つとして、現代におけるイノベーションの源泉であるシステム化への認識が遅れ、システム化の技術が未成熟でそれを担う技術者・研究者が絶対的に不足している状態にあることが指摘されています。このような現状と課題を真摯に捉え、システム化を日本の製造技術と経営マネジメントに根付かせる活動を急ピッチで推進する必要があります。横幹連合では、システム化推進センターの設置を視野に入れたシンポジウム(講演・パネルディスカッション)を開催し、システム化についての理解を深めることができたと考えます。
シンポジウム開催概要
(1)開催日時: | 2017年11月7日(火) 13:30〜17:30 |
(2)開催場所: | 東京大学 武田先端知ビル 武田ホール |
(3)主催: | (特非)横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合) |
(4)共催: |
東京大学 大学院工学系研究科 システム創成学専攻 独立行政法人日本学術振興会産学連携研究委員会 システムデザイン・インテグレーション 第177委員会 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) ロボット革命イニシアティブ協議会 |
(5)後援: |
経済産業省 内閣府 (一社)日本経済団体連合会(予定) (公財)日本生産性本部 (公社)計測自動制御学会 (一社)情報処理学会 |
公開資料
講演資料、パネルディスカッションでの資料を公開します。
なお、シンポジムの当日に配付・投影資料した多田局長の資料に一部誤りがございました。
この場で訂正及びお詫びをさせていただきます。
写真 | プログラム | 資料 |
開会挨拶 横幹連合副会長、第4次産業革命とシステム化委員会 副主査 舩橋誠壽 | ||
来賓挨拶 吉川弘之氏 「システムの意味論」 横幹連合名誉会長 科学技術振興機構上席フェロー | 資料 | |
招待講演 多田明弘氏 「Connected Industries推進に向けた取組と学会への期待」 経済産業省 製造産業局長 | 資料 動画 | |
基調講演 齊藤 裕氏 「日立が描くOT/IT融合によるシステムの未来」 鞄立製作所 代表執行役 執行役副社長、IoT推進本部長 | 資料 | |
特別講演 木村 英紀 「第4次産業革命の学術的な基盤」 早稲田大学理工学術院招聘研究教授 | 資料 | |
パネルディスカッション テーマ:「システム・オブ・システムズ」の時代を迎えた日本の課題 | ||
モデレータ 青山和浩 東京大学 システム創成学専攻 教授 | 資料 | |
水上 潔 ロボット革命イニシアティブ協議会 インダストリアルIoT推進統括 | 資料 | |
藤野直明 (株)野村総合研究所 主席研究員 | 資料 | |
寺野 隆雄 東京工業大学 情報理工学院情報工学系 教授 | 資料 (非公開) | |
松本 隆明 独立行政法人情報処理推進機構 ソフトウェア高信頼化センター所長 | 資料 | |
徳増 伸二 経済産業省 製造産業局参事官 | 資料 (非公開) |