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【協力】
小島か志子様(日本経営システム学会事務局)
高橋美樹様(東北大学原山教授室)
金子勝一先生(山梨学院大学)
横幹連合 広報・出版委員会
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■横幹連合
 ニュースレター編集室■
武田博直室長(セガ、日本バーチャルリアリティ学会)
高橋正人委員(情報通信研究機構、計測自動制御学会)
坂本 隆委員(産業技術総合研究所、ヒューマンインタフェース学会)
村井康真委員(工学院大学、プロジェクトマネージメント学会)
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■ウェブ頁レイアウト■
原 尚幸委員(東京大学、応用統計学会)

横幹連合ニュースレター

<<目次>> No.020, Jan 2010

巻頭メッセージ

活動紹介

参加学会の横顔

 
分野の枠を超えて
 
*
 
横幹連合副会長
原山優子
 
◆【参加レポート】
 
第3回横幹連合コンファレンス
 
【横幹連合に参加している
 学会をご紹介するコーナー】
 
バイオメカニクス学会
日本経営システム学会

イベント紹介

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第24回横幹技術フォーラム これまでのイベント開催記録
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巻頭メッセージ

分野の枠を超えて

  原山優子 横幹連合副会長

  東北大学

 新年明けまして、おめでとうございます。

 会員の皆様におかれましては、更なる躍進の年であることを、心から祈念いたします。

 年初めは、新たなページに筆を入れるときの緊張感と喜びが入り混じる瞬間でもあり、このピリッとした感触を忘れず、この一年の活動に臨みたいと思います。

 昨年、横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)の副会長を拝命し、木村会長をはじめ、舘副会長、理事、事務局の皆様からご指導ご鞭撻いただきながら、この大任を務めさせていただいております。これまでは、会員学会である研究・技術計画学会を介して横幹連合の活動をフォローしておりましたが、直接参画させていただくことになり、改めて「横幹」の意味、そしてその重みを、かみしめております。

 私は、教育学と経済学という、いわゆる人文・社会科学系の専門性を基軸としながら、現在は工学研究科に在籍して、主に工学系の学生を対象に、技術経営、科学技術政策、イノベーション論などについての教育・研究を行っております。学問分野を横断することが日々の業務であることから、横幹連合の掲げている:
限りなくタテに細分化されつつある科学技術の現実の姿に対して、「横」の軸の重要性を訴え、それを強化するためのさまざまな活動を行う(設立趣旨より抜粋)
という趣旨は、私自身、その必要性を常日頃から実感し、また実装することの難しさを体験しているところでございます。よって、横幹連合の活動に携わるということは、研究者としての自らの在り方を問い直すきっかけであるとともに、連合を構成する42の会員の方々と、分野の枠を超えて議論を尽くし「対話」することによって、「横幹」(Transdisciplinarity)を実践する機会を得ることでもあると認識をしております。

 分野の枠を超えた横断型の対話としては、これまでも多岐にわたるテーマが取り上げられており、種々のシンポジウム、横幹連合コンファレンス、横幹技術フォーラムなどの形で実践されております。この1月29日には、「21世紀のモノづくり革新をめざして」と題した横幹技術フォーラムも開催されます。また、横幹連合では、対話から更に一歩踏み込んで、「コトつくり」という新たな概念の提唱も行ってまいりました。政策面でも、第3期科学技術基本計画が策定された際に、横断的な学会の集合体であるが所以(ゆえん)の提言を行なっており、第4期科学技術基本計画に向けても、横幹連合からの発信をすべく、準備を行なっております。

 発足からすでに5年が経過し、会員学会の幅も着実に広がってまいりました。その間に取り組んできました様々な活動を通じて、「横断型基幹科学技術」に対する理解、認識も、徐々に高まってまいりました。異なる分野の学会に所属する方々が集う場を提供するという点からも、大きく貢献してきたものと考えます。

 会員の皆様は、それぞれにご活躍なさっている分野において2010年への抱負を描いておられることと思いますが、以下に横幹連合の今年のチャレンジについての私見を列挙して、巻頭メッセージの締めくくりとさせていただきます。

「分野の枠を超えて」を、より具体的な形で実践していく。特に、人文・社会科学系の学会との対話のチャンネルを開拓する。
社会的な課題を抽出する、解となる社会システムをデザインする、社会実装に取り組むなど、分野横断的に知識と人の結合を図り、アクションを取って行くことにより、社会に貢献する。

 本年も引き続き、横幹連合への一層のご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

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