第1回横幹連合総合シンポジウム | 講演要旨

【III-1(C)】-5
「かたちの発生とその評価―美術史的見解から」
 宮田徹也(美術史評論家)

【講演趣旨】
美術史が形成されたのは、近代からだった。古代から近世までうみだされてきた造形を「作品」とし「美的感覚」によって「評価」をしたのは、近代以後になる。これらの「評価」は、その真価に届くことはない。しかし何物にも定義し得ない「美」とは、人間の発生と共に生まれた。この普遍的スタイル=形は、抽象化されたとしても現在に生きている。その形の本来の姿こそ、我々人間自身の形なのである。

 
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