公開シンポジウム「世界の高大接続の現状と課題」
後期中等教育から高等教育への進学者が少数であった時代においては、高大接続とは入学者選抜という一接点のみの問題であった。後期中等教育でどれだけの準備をして力をつけた学生を選抜するかが高大接続の焦点であった。しかしながら、高等教育とりわけ大学への進学率が上昇するにつれ、高大接続の課題は、入学者選抜という一接点に加え、後期中等教育における教育内容と大学におけるそれとの関係、後期中等教育機関から大学へ移行する生徒・学生の学習状況など、面へと拡がりを見せるようになった。世界に先駆けて高等教育の拡大が進んだアメリカでは、この問題は1世紀にわたって論じられており、近年、高等教育進学率が急増したヨーロッパでも、また、厳しい入学試験で知られる東アジアでも、高大接続が多面的に論じられるようになった。
そこで、本シンポジウムでは、アメリカ、ヨーロッパ、東アジアにおける高大接続の現状と課題を日本を念頭において相互に比較し、日本における高大接続の在り方を考える上での示唆を得ることを目的とする。
日時 | 2022/ 3/12(土)14:30~17:00 |
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開催地 | オンライン開催 |
対象 | どなたでも参加いただけます |
定員 | 300人 |
プログラム | 司会:吉田 文(日本学術会議第一部会員、教育関連学会連絡協議会運営委員長、早稲田大学教授) 14:30-14:35 開会挨拶・趣旨説明 松下 佳代(日本学術会議第一部会員、京都大学教授) 14:35-14:55 報告1「高大接続の視点から見た初年次教育の動向と新入生のプロフィール」 山田 礼子(日本学術会議連携会員、同志社大学教授) 14:55-15:15 報告2「アメリカ高等教育におけるリベラル・アーツの再定位―中等/高等教育接続の観点から―」 松浦 良充(日本学術会議連携会員、慶応義塾大学教授) 15:15-15:35 報告3「バカロレア試験に見る教育と社会のグランド・デザイン―小論文による接続の形―」 渡邉 雅子(日本学術会議連携会員、名古屋大学教授) 15:35-15:55 報告4「東アジア諸国・地域における大学入学者選抜の改革動向―高校教育段階の学習・活動成果の活用を中心に―」 南部 広孝(京都大学教授) 15:55-16:05 休憩 16:05-16:20 指定討論 中村 高康(日本学術会議連携会員、東京大学教授) 16:20-16:55 質疑応答 16:55-17:00 総括・閉会挨拶 勝野 正章(日本学術会議第一部会員、東京大学教授) |
申込み | 参加費無料・要事前申込 以下の申込フォームよりお申し込みください 参加申込みページへのリンク |
お問い合わせ先 | メールアドレス:jimu(a)jera.jp ※(a)を@にしてお送りください |
備考 | 主催:日本学術会議心理学・教育学委員会高大接続を考える分科会、教育関連学会連絡協議会 |