第14回防災学術連携シンポジウム: 防災こくたい2022
自然災害を取り巻く環境の変化-防災科学の果たす役割-
関連シンポジウム:自然災害を取り巻く環境の変化-防災科学の果たす多様な役割-(2022年10月22日18時15分~)
日時:令和 4 年 10 月 22 日(土)16 時 30 分から 18 時 00 分
場所:Zoom ウェビナーによるオンライン開催
主催:日本学術会議 防災減災学術連携委員会
共催:(一社)防災学術連携体 参加申込:https://ws.formzu.net/fgen/S52194688/
自然災害を取り巻く環境が変化しています。時代とともに、災害の要因だけでなく、災害を受ける社会も急激に変わっています。地球温暖化、地形の改変、計画性のない都市のスプロール化、生物多様性の喪失、森林の荒廃など、多くの変化が顕れています。
「人新世」という概念が、地質学会などで検討されています。人類の活動は飛躍的に拡大し、一人当たりの環境負荷は増大し、爆発的に増加した人口との相乗効果により、地球の環境は改変されています。 COP26 など地球温暖化に関する国際的な枠組みが本格的に議論されている現在、このような大きな時代認識を踏まえて、自然災害を取り巻く環境の変化と、その対応を議論するのは意義あることと考えます。
近年、環境の変化もあり、自然災害と感染症との複合災害、線状降水帯の頻発化、熱海の盛土崩落による土石流、トンガの火山噴火と津波、日本の海底火山の噴火と軽石の漂流など、新たな多様なハザード(危機)と災害が出現しています。また、新たに検討されている日本海溝・千島海溝周辺型地震では、寒冷で平坦で人口密度の低い土地における津波・地震対策が課題になっています。防災に関わる学協会は出現した多様なハザードへの備えという重大な課題に直面しています。
自然災害を取り巻く環境が変化する中で、防災科学が果たすべき役割に焦点を当てて、広く意見交換をしたいと思います。
司会 永野正行(日本学術会議連携会員、防災学術連携体幹事)、田村和夫(日本学術会議連携会員、防災学術連携体幹事)
16:30 開会
趣旨説明 山本佳世子(日本学術会議連携会員、防災学術連携体幹事)
16:40 基調講演:「人類の活動による環境変化と災害の多様化」 米田雅子 (日本学術会議第三部会員、防災減災学術連携委員会委員長)
16:50 講演
日本気象学会:線状降水帯 : その実態と予測精度向上にむけた学官連携 安田珠幾
砂防学会:気候変動や森林荒廃に伴う土砂災害の被害軽減に向けて 小杉賢一朗
日本建築学会:流域治水に資するレジリエントな建築環境の構築 長谷川兼一
農業農村工学会:農業・農村の強靱化に貢献する農村防災技術 後藤高広
日本自然災害学会:だれもが参加しやすい避難訓練 矢守克也
17:40 質疑応答
18:00 閉会挨拶 目黒公郎(防災学術連携体副代表幹事)