2025.3.21
世話人:河合忠彦、西尾弘一
アドバイザー:平松庸一、木村裕斗
次の要領で「企業革新研究会」の第17回研究会を開催致しますので是非ともご参加ください。非学会員の方の参加も可能です。
日 時: 2025年4月19日(土) 13:30~15:15 (ZOOM開催)
報告者:河合忠彦(筑波大学)
テーマ:「プラットフォーマーのCSR/CGの分析枠組みとEVウォーズでの(プラッ
トフォーマーを含む企業間の)競争戦略の分析枠組み」
コメンテーター:高桑健太郎 (レアソン リサーチ&コンサルティンググループ)
司会:西尾弘一
企業革新研究会は本年より、これまでの「組織革新シリーズ(これまで、現場力、多様性について開催)」と「EVウォーズシリーズ」に加えて「プラットフォーマー研究」を統一テーマとするシリーズ立ち上げ、GAFAMを中心とするプラットフォーマーをさまざまの切り口から多面的に分析していきたいと考えています。本年は、その「プラットフォーマー研究シリーズ」の第1回として、3回の研究会を開催致します。
今回は、その第3回として、表記テーマについてお話しします。詳細については、下記の発表要旨をご覧ください。
参加御希望の方は学会のホームページから「4月17日までに」参加登録をしてください。登録者リストを作り、ZOOMミーティングに参加するためのURL、ID/パスワードを「前日に」BCCでお知らせします。
https://iap-jp.org/iasm/event/member/index/221
発表要旨
最初は、「プラットフォーマーのCSR/CGの分析枠組み」についてです。プラットフォーマーの(プラスの側面を生かしつつその)危険な側面を抑制することが期待されますが、それが困難なことは、前回研究会で取り上げた「AI」ガバナンスの必要性が政府、業界、企業等の複数レベルで論じられていることからも明らかです。そして、その最初の、もっと重要なレベルとして、AI(開発・使用)に関する企業のCSRが何かを明らかにし、それを自主的に順守する仕組みとしてのCGの確立が期待されますが、そのために使える有力な理論的フレームワークは今のところなさそうです。
今回は、2020年代になって登場して「現代版CSR論」とも言われている「サステナビリティ経営論」を取り上げ、そのようなフレーム足りうるのかを異なる視点に立つ先駆的な2著((松田(2021)、西尾・上林(2025))を手がかりに検討し、表記のテーマの研究への多くの方々の参入への一助にしたいと思います。
次いで、「EVウォーズでの(プラットフォーマーを含む企業間の)競争戦略の分析枠組み」についてです。日本メーカーはEVウォーズの緒戦で競争力のあるビジネスモデルの構築に大きく出遅れて敗北し、現在は、予期せぬEVへの逆風の発生で与えられた猶予期間をつかって第2ラウンドでの巻き返しを狙っていますが、最大のEV市場である中国を中心にその戦いは厳しいものになりそうです。車載電池の調達やSDV化の遅れの解消し、先行したテスラ、BYD、およびそれに追随して急速に力を付けつつある中国の新興EVベンチャー等に追い付くのは容易ではなさそうだからです。
また、ここへきてもう1つの不安要因が生じています。ファーウェイを筆頭とするプラットフォーマーの参戦です。同社は他社にEVのコア部品である車載OSを提供するプラットフォームビジネスを展開しつつあり、既にBYDを含む数社に同社の車載OSを提供しています。これは、EVでは、「パソコンでのMS(ウィンドウズ)の支配」と「スマホでのアップル(iOS)とグーグル(アンドロイド)の並立」の2タイプのいずれが現出するのかという考えを連想させるものであり、既存メーカーのサバイバル戦略を考えるうえで重要な要因になりそうです。
このような第2ラウンドでの競争の分析ではダイナミック競争戦略論とプラットフォーム理論のコラボレーションの必要性があると見られるため、本研究会では年末にスタート予定の「EVウォーズ研究シリーズ」では、(競争の現状についての報告/分析とともに)それに関連する研究を取り上げる予定となっています。今回の報告では、本テーマの研究への多くの方々の参入を期待して、これまでの研究の進展状況、取り組むべき問題等についての紹介を行います(参考文献:高桑(2017, 2024)、河合(2012)、Kawai(2019))。
参考文献
松田千恵子(2021)『サステナブル経営とコーポレートガバナンスの進化』日経BP
西尾チヅル・上林憲雄編著(2025)『サステナブル経営―原理・潮流・実践―』同文館出版
高桑健太郎(2017)「多面プラットフォーム間の水平差別化条件の研究」『情報社会学会誌』vol. 12, no. 1, pp. 33-43.
高桑健太郎(2024)「複数の補完材を伴うプラットフォーム間の競争」『情報社会学会誌』Vol. 19, No. 1, pp. 19-36.
河合忠彦(2012)『ダイナミック競争戦略論・入門――ポーター理論の7つの謎を解いて学ぶ』有斐閣
Kawai, T. (2019). A tentative framework of dynamic platform strategy―For the era of GAFA and 5G. Journal of Strategic Management Studies, 11(1), 19-36.
以上
特定非営利活動法人
横断型基幹科学技術研究団体連合
2025年度定時総会
日時:2025年5月28日(水)14:00~16:00
会場:早稲田大学西早稲田キャンパス63号館2階04,05会議室
後援:早稲田大学理工学術院
開会
【挨拶】 14:00~14:05 会長:椿 広計
【議事】 14:05~14:35
第1号議案:新役員の選任
第2号議案:代表理事(会長)の選任
第3号議案:2024年度事業報告および2025年度事業計画案
第4号議案:2024年度収支決算報告および2025年度予算案
【特別講演】 14:45~15:45
タイトル:「 」
講演者:未定
概要:
閉会
■懇親会 16:00~17:00 63号館1階ロームスクエア(参加費5,500円(予定))
■2025年度第1回理事会(63号館2階04会議室)
懇親会終了後、1時間程度を予定)
第27回日本感性工学会大会のご案内
日本感性工学会
1. 開催期間
2025年9月17日(水)~19日(金)
2. 会場
タワーホール船堀(〒134-0091 東京都江戸川区船堀4丁目1−1)
開催方法:対面(オンサイト)
3. 大会テーマ
違いのわかる感性
4. 大会概要
特別講演、研究発表(一般セッション、査読セッション、ポスターセッション等)、企業展示を行います。査読セッションに投稿された論文は、通常の学会論文誌の査読が行われ、査読を通ったものはそのまま学会論文誌へ掲載されます。
【大会次第】
(1)総会
2025年9月17日(水)
(2)表彰式
2025年9月17日(水)
著作賞、論文賞・技術研究賞・事例研究賞、かわいい感性デザイン賞
※総会に引き続き行われます。
(3)特別講演
特別講演 (日程調整中)
(4) その他
一般セッション、査読セッション、ポスターセッション、新企画セッション、企業展示等
第34回 企業交流会 YKK(株)のご案内
「フロントローディング実現に向けた品質工学の戦略的活用とは」
第34回企業交流会をYKK(株)において開催いたします.第34回企業交流会では「フロントローディング実現に向けた品質工学の戦略的活用とは」をメインテーマとして,製品設計前の技術開発段階での技術の創り込み,経営課題を達成するための組織的な活動について,実践例の発表と討論を行います.
主催:品質工学会 協賛:日本規格協会,日科技連,横幹連合
開催形式
現地開催 現地参加あるいはリモート配信
(後日オンデマンド配信と生成AIによるQ&Aサービスの予定)
日 時 | 2025年9月19日(金) 11:00~17:30 |
プログラム | 11:00 YKKAP技術館見学 12:00 昼休憩 13:00 開会挨拶 品質工学会 会長 佐藤吉治 13:10 講演 「YKKにおける技術力強化」 YKK㈱ 池田文夫 13:50 壇上発表 (1)新規感光体駆動ユニットの技術開発における体系的MBDアプローチ ㈱リコー 松田裕道 (2)CAE活用の耐震性確保 JAXA 角有司 (3)ヒトの触覚を考慮したリール用ギヤの先行技術開発 (株)シマノ 井上徹夫 (4)TQMと品質工学の融合による開発のフロントローディング 元マツダ(株) 武重伸秀 16:00 パネルディスカッション 経営課題達成のためのフロントローディングとは(仮) 司会:畠山鎮 パネリスト:講演者,檀上発表者 17:30 閉会挨拶 理事 副会長 近岡淳 18:00~19:30 懇親会 |
定 員 | 会場参加先着50名 |
締切日 | 2025年9月5日(金)ただし定員になり次第締め切ります. |
参加費 | 会員9,000円 非会員は事務局へお問合せください(懇親会は別途料金8,500円予定) 当日リモート配信8,000円 (後日オンデマンド配信有り) |
事務局連絡先 | event_info@office.rqes.or.jp |
申込先 | 学会ホームページよりWEB申込み 2025年4月中旬より受付開始予定 |