No.067 Nov 2021
TOPICS
〇 第12回横幹連合コンファレンスのお知らせ (拠点:筑波大学筑波キャンパス)
2021年12月18日 (土)、19日 (日) に オンラインによる開催を予定しています。
大会テーマ: 「横幹知」で拓くポストコロナ社会 【開催のお知らせ】
COLUMN
大会テーマ 「横幹知」で拓くポストコロナ社会 と、多彩なセッションへの、 多くの皆様の ご参加をお待ちしています
第12回横幹コンファレンス 実行委員長 ベントン キャロライン F. (筑波大学) 翻訳・文責 編集室
第12回横幹連合コンファレンスが、来る 2021年12月18日 (土)、19日 (日) に、筑波大学筑波キャンパスを拠点とする オンラインで開かれます。今回のコンファレンスの大会テーマを、「『横幹知』で拓くポストコロナ社会」と致しました。
新型コロナウイルス感染症は、世界各国の社会に深刻な影響を与えることになりました。
この感染が収束した暁には、元の世界に そのまま戻るだろうとは考えられません。私たちは(むしろ、前向きに)「新たに進展した社会」になる可能性を考えてみたいと思います。このコンファレンスを通して、ポストコロナ時代の 新たな様々な可能性について、有意義な議論が皆さまと展開できればと思っております。
さて、今回の大会テーマを受けた 特別講演としまして、永田恭介氏(筑波大学学長)に講演「トランスボーダーの先へ」を お願い致しました。
新型コロナウイルス感染症は、拡大鏡のように、地球と人類社会の多様で複雑な問題を浮き彫りにしました。こうした多様な問題の解決に資するために、科学技術は、国境、組織間の壁、年代間、ジェンダー間などに加えて 学問分野の壁を乗り越えて行かなければならないでしょう。知を創造し、それを次代に継承する人材育成を担う大学の今と未来についてのご示唆を、講演から汲み取りたいと思います。
日曜日のプレナリー講演では、日本放送協会、佐藤匠氏、仁木島健一氏による「NHK 新型コロナ報道における オープンデータの活用」を お話し頂きます。
インターネット上のオープンデータやソーシャルメディアの投稿を分析し、事件の真相や新事実を明らかにして行くジャーナリズムの手法は 「OSINT」 (Open Source Intelligence) と呼ばれるそうです。NHKスペシャル「新型コロナ全論文解読」や BS1スペシャル「謎の感染拡大~新型ウイルス起源を追う~」などを事例として、OSINTを活用した番組制作の事例と課題、産官学と連携する重要性についてご一緒に考えて頂きたいと思っています。具体的には、新型コロナ関連の国内外の研究論文や SNSデータの解析を行なうことで、最新の研究動向の把握や ウイルス起源が検証されたということなどを お話し頂きます。
佐藤氏、仁木島氏の NHK報道における試みも また、「ポストコロナ社会」の新たな進展を示唆するものではないでしょうか。この講演に 引き続き、特別企画『産業界が考える Society5.0』の二つの講演を準備しております。産業界でも、コロナ禍は、デジタル化の遅れを始め、いくつもの課題を 社会に顕在化させることになりました。そうした課題を抱える中での、未来社会に向けての、知の創造の取り組みについて、お話し頂きます。
先ず、「経団連の考えるSociety 5.0の姿」として、経団連 産業技術本部長、吉村隆氏をお招きしました。「Society 5.0」の実現に向けては、産学官の分野横断的で総合的な英知や、社会のあらゆるステークホルダーからの支持と共感が求められます。ここでは「DX」「新成長戦略」などについて ご提言頂きます。
また、「産業競争力懇談会の目指す Society5.0の実現と未来社会への貢献」と題して、一般社団法人 産業競争力懇談会(COCN)専務理事、五十嵐仁一氏より お話しを頂きます。ここでは、Society5.0が実現した姿としての 7つの社会像からバックキャストされた社会実装の課題を挙げ、産業界の存在意義や 未来社会のシステムデザインという俯瞰的な視点から「持続可能で一人ひとりの多様な幸せが実現できる社会」について ご講演いただく予定です。
これらの企画をはじめとして、オーガナイズドセッション および 一般セッションを予定しております。例えば、地球観測、行政課題、企業経営の分析、社会活動の分析、国民の生活行動研究などにおいて、ポストコロナ社会では どのような変化が見られるのでしょう。その他にも、コロナの再流行防止策、大規模災害の防災や 人材教育、コトつくり至宝発掘など、横幹連合コンファレンスならではの、広い範囲の学術分野がカバーされたセッション群となっています。
異分野の研究者との、より高密度なディスカッションができる機会として、多くの皆様の 積極的なご参加・ご討論を心よりお待ちし、期待しております。
(編集協力:木野泰伸氏、筑波大学、本コンファレンス プログラム委員会副委員長)
EVENT
【これから開催されるイベント】
横幹連合ホームページの「会員学会カレンダー」 を ご覧ください。
また、会員学会の皆さまは、開催情報を横幹連合事務局 office@trafst.jpまで お知らせ下さい。