No.071 Nov 2022
目次
TOPICS
〇 第13回 横幹連合コンファレンス は、2022年12月17日 (土)、18日 (日) に早稲田大学 国際会議場 (東京都新宿区)を拠点として ハイブリッド形式 (対面+オンライン) で開催されます。
参加登録(早期割引期間): 11月1日(火)~12月9日(金)。 詳しくは、こちら
今回のCOLUMN 1に、「参加への呼びかけ」 を掲載しました。
〇 「新しい横幹図」が作成されました
今回のCOLUMN 2に、特別記事を掲載しています。
〇 会誌「横幹」16巻2号が発行されました。 詳しくは こちら。
執筆者(掲載順、敬称略)
安岡善文/佐藤彰洋/伊藤敦、丹野忠晋、奥村貴史/丹野忠晋/岡檀、椿広計、山内慶太/
鄭周華、新目真紀、佐久田博司、秋山義希、野口新司、玉木欽也/貴島文緒、当麻哲哉、高野研一/
足立文緒、関村直人/高木真人/山本修一郎、舩橋誠壽、西村秀和、本多敏/企画・事業委員会/
藤井享/伊藤誠
COLUMN 1
第13回横幹連合コンファレンス 「参加への呼びかけ」
大会テーマ:データサイエンスで拓く横幹科学技術の新展開
第13回横幹連合コンファレンスは、2022年12月17日(土)、18日(日)に、早稲田大学国際会議場にて3年ぶりに対面にて開催いたします。同時に、オンラインでも参加が可能な 「ハイブリッド形式」 といたしました。
今回のコンファレンスの大会テーマは、「データサイエンスで拓く横幹科学技術の新展開」とさせていただきました。3年間の新型コロナウィルスとの闘いにおいて、文理にまたがる「横幹科学技術」の果たす役割は、さらに大きくなって参りました。今後も、急変する国際情勢や2050年カーボンニュートラルなどの社会課題に備えつつ、社会そのものの進化を支えるものとして、自然科学、人文・社会科学、工学の横断的な統合と新しい価値創出への指向は欠くべからざるものといえるでしょう。
社会のさまざまな機能やその連携をリアルタイムかつ定量的にモニタリング可能にするIoT (Internet of Things)の機能や、新しい法則や価値へのヒントを導くAI (Artificial Intelligence)の活用は、オープンソース化の流れにより高度かつ低コストで実現されるようになりました。このような社会を変革する力を持ったツールを適切、かつ有効に使ってゆくためには、いわゆる守破離に立脚した「型」を作り上げてゆくことが必要です。さまざまな課題解決の活動から基本の手順や論理を抽出し、純化して「型」を造り上げてゆく場として、異分野の研究者の集う本コンファレンスの意義も高まってきています。
今回、田中愛治氏(早稲田大学総長)に「今後の日本の大学教育に必要なことは何か? ―文理の連携をめざして―」というタイトルで特別講演をお願いいたしました。文理の連携と共創を担う次世代の育成と継承のために、大学の果たす役割と責任について、ご講演を通じて考えてゆきたいと思います。
また、プレナリー講演では、松嶋敏泰氏(早稲田大学データ科学センター所長)に「データサイエンスで拓く社会変革への道程 ―科学的方法としてのデータサイエンス―」のタイトルでご講演いただきます。さまざまな活動を通じて、社会を変革してゆく方法としての手順と論理を議論させていただければと考えております。
コンファレンスの根幹となるオーガナイズドセッションとしては、SDGs、DX、STEAM人材育成、コトつくりなどの社会変革の方向づけや、Withコロナ、企業経営、都市・社会政策支援などの社会要請への対応など、本コンファレンスの特色である広い学術分野をカバーする議論が予定されています。
また、完全オンライン開催では難しかったポスターセッションも、今回復活いたします。異分野の研究者とのより高密度なディスカッションによって新しい発想が得られる機会を、大学院生を中心に活用していただきたいと考えております。
最新の研究成果に関する発表と議論を通じて、新しい価値を拓く「型」が産まれる瞬間に、是非とも立ち会っていただきたいと願っております。一般講演、ポスターセッションへのご投稿と、コンファレンスへのご参加を心からお待ちしております。
実行委員長 早川 有(早稲田大学)
プログラム委員長 横川慎二(電気通信大学)
大会テーマ:データサイエンスで拓く横幹科学技術の新展開
期 日:2022年12月17日(土)、12月18日(日)
〔 参加登録早期割引 : 12月9日(金)まで〕
会 場:早稲田大学国際会議場 [東京都新宿区西早稲田 1-20-14]
(オンラインでも参加が可能です)
COLUMN 2
「新しい横幹図」が作成されました。 特別連載 ①
企画・事業委員会
【新しい横幹図】
◎横断型基幹科学技術は、伝統的科学技術分野等を横断する「束ねる知」として、
「異分野を俯瞰する事実知」
「異分野を統合する使用知(構成知)」
「社会的期待を発見する意味知」
に関わる知見を 様々な観点から追究します。
◎横断型基幹科学技術は、伝統的科学技術等を束ねて、
既成概念にとらわれない持続可能な社会に向けた
イノベーションを生み出す
「知のプラットフォーム」
の形成を目指します。
◎横断型基幹科学技術は、この「知のプラットフォーム」を社会実装することで、
スマートシティ、健康・医療などの具体的な社会システムの構築に寄与し、
Society5.0の実現と
持続可能な目標(SDGs)の達成
などに貢献します。
※ 「新しい横幹図」では、伝統的な科学技術分野を、総務省における学問別研究用語解説に基づいて記しました。
※ 「新しい横幹図」は、横断型基幹科学技術が「束ねる知」となって「知のプラットフォーム」を形成しつつ、社会的な課題解決に貢献する という大枠を表わしています。なお、縦型の科学技術として、米国国立科学財団により 収斂(相乗的な結合)が 必要である、と提唱された4分野「ナノ」「バイオ」「情報」「認知」を加えて図案が作成されました。
※ Society5.0のロゴは、内閣府ホームページのものを使用しました。
※ 会長懇談会でのご意見を反映した上で、札幌市立大学教授・柿山浩一郎先生に いくつかの図案をご作成いただいて、最終的にこの図案が選ばれ、横幹連合 2022年度 定時総会で「新しい横幹図」として紹介されました。
※ 「新しい横幹図」が、横幹連合にかかわる多くの方々の テーマ立案や 仲間づくりの折に活用されれば幸いです。
※ 「新しい横幹図」の作成された 詳しい経緯につきましては、会誌『横幹』16巻2号 をご参照下さい。
(舩橋誠壽)
【編集室より】
「新しい横幹図」を より深くご理解いただくために、「3つの束ねる知。事実知、構成知、意味知」そして「知のプラットフォーム」を解説する記事を、次号、次々号に 続けて掲載いたします。
なお、12月の「横幹コンファレンス」でも、「新しい横幹図」を ご紹介するセッションが計画されています。
EVENT
【これから開催されるイベント】
横幹連合ホームページの「会員学会カレンダー」 を ご覧ください。
また、会員学会の皆さまは、開催情報を横幹連合事務局 office@trafst.jpまで お知らせ下さい。