第4回横幹連合総合シンポジウム | 講演要旨

【D-2】
精度保証付きシミュレーション】
 大石進一(早稲田大学) 

【趣旨】11月2日(金)16:20-18:0 D-311室
理工学に現れる諸問題に対して,計算機を用いた様々なシミュレーション技術が開発されてきたが,その基礎となるのは数値計算である.近年の計算資源の増大に伴い,数値計算の大規模化・高速化技術は高度に発展してきた.一方で,数値計算の大規模化に伴って,数値計算誤差の問題が深刻になってきている.それに対し,数値計算の品質保証技術については,シミュレーションへの応用という観点において,様々な問題が本質的に解決されていないのが現状である.すなわち,シミュレーション技術において,今後益々,数値計算の品質保証に関する研究の重要性が増すものと思われる.
 本セッションでは,シミュレーション技術への応用を見据えながら,数値計算に現れる様々な誤差を厳密に取り扱う精度保証付き数値計算の現状及び最新技術を紹介する.また,シミュレーション技術について,それに関わる研究者や関心のある他分野の研究者と活発な議論ができることを期待している..


1.荻田武史(東京女子大学):連立一次方程式に対する精度保証の現状
2.尾崎克久(芝浦工業大学):高精度行列積―線形計算に関する速度と精度の架け橋
3.劉雪峰(早稲田大学):特異性のある微分作用素の精度保証付き固有値評価とその応用
4.小林健太(一橋大学):三角形上の固有値問題と精度保証付き数値計算
5.山中脩也(早稲田大学):特異点を持つ積分に対する精度保証付き数値計算法―積分における無限の評価

 
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