【趣旨】11月1日(木)13:15-14:00 M-317室
今日、インターネットの世界的普及が急速に進んでいる。これにより、世界は、経済、金融、政治などさまざまな面で、リアルタイムに同期し、相互関係の緊密化はもはや国境の意味を無効化しようとしているかにさえ見える。また、ソーシャルメディアと呼ばれる新しいタイプのインターネットサービスは、人びとを広範囲にわたって緩やかに結びつけるが、その結びつきは時として大きな社会現象の媒体ともなる。このようにインターネットの社会的影響は大きいが、とはいえ、マスメディアや対面的な人間関係が意味を失ったわけではない。とくに、物理的共在関係は、これまで以上に重要性を発揮すると考えられる。報告者は、インターネット・メディア、マスメディア、対面的コミュニケーションが重層的に、相互に関係し合って全体としてわれわれがまさにその中を生きる情報環境を創っているような社会を、「間メディア社会」と呼ぶ。本報告では、「間メディア社会」におけるコミュニケーションのあり方について議論する。
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