第5回横幹連合総合シンポジウム | 講演要旨

【A会場-1】学会融合セッション(1)】 
司会:有馬 昌宏(兵庫県立大学)

11月29日(土)9:00〜11:00 工学部3号館3階33号講義室

【1】<経営情報学会>
防災・減災を目的とした情報インフラの整備と情報提供の現状と課題


<講演要旨>
災害が多い我が国では、防災・減災を目的とした数多くの情報インフラが整備されるとともに、ハザードマップや予警報などの情 報が発信されている。しかし、それらの有効性の評価は十分には行われていない。本発表 では、会計検査院による防災・減災を目的とした情報インフラ等に関する指摘を紹介するとともに、情報品質の観点から、防災・減災 を目的とした情報インフラの整備ならびに国や自治体からの情報提供における課題を考察する。

*小畑 智大 (会計検査院)
有馬 昌宏 (兵庫県立大学)

【2】<スケジューリング学会>
離島を対象とした分散型電力ネットワークの全体構成最適化


<講演要旨>
離島・漁村を前提として,直流バス,太陽光発電機,風力発電機,バッテリ,直流/交流電力消費機器等の各種要素技術が電力ネットワークを構成した際に,全系で安定して効率的な電力需給を行える諸条件や制御則を,数理最適化手法を用いて明らかにする.そこでは,離島における消費電力と発電電力(太陽光・風力)の実測値に基づき,最適化計算による最適システム構成を見出す.その上で,発電・蓄電・送電の技術を社会インフラとして取り込むための制度設計を与えることを目的とする.

*榊原 一紀 (富山県立大学)
松本 卓也 (神戸大学)
谷口 一徹 (立命館大学)
玉置 久 (神戸大学)

【3】<システム制御情報学会>
沼島プロジェクト−離島・漁村における自立分散エネルギーシステム技術の実証研究−


<講演要旨>
環境省・地球温暖化対策技術開発・実証研究事業のもと,離島「沼島」をフィールドとして推進しつつある「離島・漁村における直流技術による自立分散エネルギーシステム技術の実証研究」プロジェクトの全体像について報告するとともに,主な課題テーマである直流給電方式を基本とした直流マイクログリッド技術,ダイナミックプライシングによる電力消費抑制技術,システム全体としての最適構成・最適運用技術について,最近の成果を中心にプロジェクトの現状を報告する.

*玉置 久 (神戸大学)
北村 新三 (兵庫県立工業技術センター)

【4】<計測自動制御学会>
SICE「安全のための計測・制御・システムを考える会」の発足経緯と活動状況


<講演要旨>
20世紀後半からの計測・制御・システムに関する工学の進歩により、産業界における自動化とシステム化に顕著な進展をみたが、一方でシステムの複雑化と大規模化に伴って発生したと考えられる事故や災害が増えつつある。このような状況に鑑みて計測自動制御学会では産業界の会員を中心に議論を重ね、
@ポジティブ、ネガティブの両面に対応する計測・制御・システムの工学と技術であるべきこと
Aネガティブに対応するためには「事前の備え」「事後の回復力」「両者の不備や不足を補う対応力」が必要であること
Bネガティブに対応する工学や技術を

*伊藤 利昭 (計測自動制御学会 名誉会員、フェロー)
 
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