第5回横幹連合総合シンポジウム | 講演要旨

【D会場-2】オーガナイズドセッション】 
人間社会(1)
〜データから社会をあぶり出す〜
オーガナイザー:遠藤 薫(学習院大学)

11月29日(土)13:30〜15:30 (工学部3号館4階35号講義室)

【29】シティプロモーションの構造的理解
〜「地域参画総量」の視点から〜


<講演要旨>
近年、地方自治体においてシティプロモーション、シティセールスが積極的に取り組まれている。しかし、それらの多くはマスメディアを利用した知名度アップであったり、それらとは断絶のある定住人口の増加を目的とした試みであったりする。本論ではシティプロモーションを地域イメージのブランド化と捉えた上で、正統性エンジンにより回転する発散→共有→編集→研磨という地域魅力創造サイクルという発想を提起すると共に、シティプロモーションの目的として「地域参画総量」の増加という概念を提示する。

*河井 孝仁 (東海大学)

【30】オープンデータ政策の構造分析によるオークション制度の提案

<講演要旨>
データ重視社会の実現に向けて極めて重要なオープンデータ政策であるが、そのビジネス展開に関して必ずしも展望は明るくないと言われている。そこで本論ではオープンデータ政策を取り巻く政策過程論的構造、および事業者を取り巻く市場の特性を明らかにした上で、その解決に向けた提案として、オークション制度の活用を低減するものである。

*佐藤 哲也 (デザインルール)

【31】データジャーナリズムの可能性と課題

<講演要旨>
データジャーナリズムと呼ばれる、データを分析してニュースを発掘し、新たな表現手法で分かりやすく伝える報道手法が注目されている。いわゆるビッグデータを使った分析はITやマーケティング分野にも存在し、行政にはオープンデータも広がっている中で、ジャーナリズム分野におけるデータ分析の可能性と求められる役割や課題について考える

*藤代 裕之 (法政大学)

【32】ビッグデータ・ガバナンス

<講演要旨>
「ビッグデータ」というテクノロジーを、社会的にどのように受け止め、どのように制御していくべきだろうか。本発表では、ビッグデータを意味論的な観点から局所表象と分散表象に区別して把握する。そして、それぞれについてその性格と科学技術ガバナンスの可能性を検討する。この検討を踏まえて、分散表象としてのビッグデータを扱うための、新しい社会的ガバナンスの構築を提言する。

*吉田 寛 (静岡大学)

 
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