【講演趣旨】 制度や組織の設計論と、組織的社会的なマクロで意味的な内部モデルに依拠した意思決定という理念型を発展させることは、今後のシステム科学と社会科学のクロスする知の地平で不可欠の作業となる。これはまた多元的価値の共存するグローバル社会の意思決定のデザインという視点からも不可欠となる。規範的或は法則定位的な「科学」から、内部モデルという社会や組織の「言説空間の拡大」へ向けて、記述と設計の両面から大きなパラダイムシフトが生じているのである。