【講演趣旨】
データマイニングは、計算機科学の発展と統計分析技術の新展開を背景に、十数年の間に大きく進化した。ここでは、データマイニングの歴史を振り返るとともに、近年の発展、特にインターネットアクセスにおける統計手法としての分析技術を中心にデータマイニング手法を概観する。さらに、インターネットアクセスにおけるセキュリティの問題も取り上げる。配信されたメールの大半はスパムメールであり、これらの宣伝メールからのウェブへのアクセスも数多くなされる。一方、悪意を持ったクラッカーの存在も大きな問題であり、安全対策も必要となってきている。ウェブ上の情報はまさに玉石混交であり、我々は今や意味のある有用な情報を安全性を考慮して取捨選択する技術を開発していかなければならない。これらの諸問題についても言及する。
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