【講演趣旨】 2003年に我が国で誕生したMOT(技術経営)専門職大学院は現在、10大学院に増加した。MOTとは技術が関わる企業経営の創造的かつ戦略的なイノベーションのマネジメントであり、そこでは技術成果を事業に結びつけ、経済的付加価値に転換するマネジメントが求められる。このMOTでは主に技術系学生あるいは社会人技術者を対象に実践的な教育がなされているが、東京工業大学の事例を中心にMOT人材の育成の狙いと効果について述べ、現状の課題とその解決策についても触れる。