【講演趣旨】 制御性能の向上には制御器だけの設計では限界があり、制御しやすい制御対象の設計が重要である。また、計測に用いるセンサの特性やネットワークを介した制御を行う場合の通信容量は、制御性能に制約を与える。本稿では、「制御しやすいシステムを特徴付ける」という研究の中で得られた達成可能な制御性能限界の解析解に基づいて、センサの誤差特性や通信路特性が制御性能に与える影響を分解能・SN比の観点から理論的に解析し、それらの設計指針を明らかにしていく。