【講演趣旨】 環境問題は、自然科学的現象の解析と人々の行動が混在している。特に、地球環境問題では、この上に長期的な不確実性や主体の多様性、技術評価など多様な要因が加わる。この状況の中で、様々な批判があるとは言え、モデル構築による政策評価は、議論の基盤としての唯一の方法論となっている。本稿では、地球環境問題を中心に、環境政策のためのモデル開発に伴う問題点を予測、評価主体、コスティング、不確実性、学習効果など5つの視点から論じるものである。