【講演要旨】9月6日(月)13:40-14:10 第7-220室
「時間割引の悩機構」
報酬の価値は時間遅れとともに減衰するという「時間割引」に注目し, 被験者が短期と長期の報酬予測を必要とする課題遂行時の脳活動を機能的磁気共鳴画像法 (fMRI)
によって測定した。 その結果, いわゆる「情動回路」が短期の報酬予測に, またいわゆる「認知回路」が長期の報酬予測に関わることを明らかにした。また, 被験者の中枢神経系のセロトニンレベルを人為的にコントロールした状態で, 同様の課題遂行時の脳活動をfMRIによって測定した結果, セロトニンレベルが低いと短期の報酬予測に関わる「情動」回路が, また高いと長期の報酬予測に関わる「認知」回路がより活動することを明らかにした。
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