第3回横幹連合総合シンポジウム | 講演要旨

【E】テーマ行動経済学のフロンティア
 チャールス・ユウジ・ホリオカ(大阪大学)
 亀坂安紀子(青山学院大学)
 窪田康平(日本大学)
 大垣昌夫(慶應義塾大学)
 大竹文雄(大阪大学)

【講演要旨】9月6日(月)14:10-14:40 第7-220室
時間割引と異世代間利他主義

本研究は、アメリカと日本のアンケート調査を用いて親の時間割引と世代間の利他的行動に関する仮説を検証した。大阪大学が行ったこれらのアンケート調査には、時間割引や親の子供に対する行動に関するユニークな設問が含まれている。実証分析の結果、親の子供に対するしつけの態度は親の時間割引に依存していることが明らかとなった。この結果は、世代間の利他的行動をモデル化したタフラブモデルと整合的である。また、親の負債回避的行動が子供にタフラブ的なしつけを行うことが明らかとなった。これは子供の遠い将来の苦しみを回避する親のしつけと解釈することができる。

 
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