第3回横幹連合総合シンポジウム | 講演要旨

【E】テーマ行動経済学のフロンティア
 平田 憲司郎(立命館大学)
 飯星 博邦(首都大学東京) 
 早川 和生(
大阪大学)

 池田 新介(大阪大学)
 筒井 義郎
(大阪大学)
 大竹 文雄(大阪大学)

【講演要旨】9月6日(月)14:40-15:10 第7-220室
「時間割引行動に対する遺伝の影響

本研究では,104組の双子に対しておこなったアンケート調査の結果を用いて,遺伝要因が時間割引率の形成に与える影響を分析している。アンケートでは,近い将来(2日先から9日先)の時間割引率と遠い将来(90日先から97日先)の時間割引率の2つについて質問している。双生児研究法で使用されるACEモデルを,マルコフ連鎖モンテカルロ法を用いて推定した結果,近い将来の時間割引率に対する遺伝要因の寄与度は24%であり,遠い将来の時間割引率に対する遺伝要因の寄与度は23%であることがわかった。また,共有環境要因の時間割引率に対する寄与度は,近い将来については26%で遠い将来に対しては22%であることがわかった。

 
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