【講演要旨】9月6日(月)15:30-16:00 第7-220室
「リアルオプション手法を応用した石炭火力更新の経済性評価」
老朽石炭火力(COAL)をクリーン・コール・テクノロジー(CCT)に更新する経済性評価の新しい手法について提案する。更新遅延によるCOALのCO2費用の増加を機会費用として把握して、CCTのリアルオプション価値を配当のあるアメリカン・コール・オプションとして計算する。またオプション計算に用いた2項モデルを利用して更新時期の評価を行う。今後のCO2排出制約の中で、CCS(CO2分離・貯蔵)は経済的に有効なオプションに成り得ることがわかる。さらに、CCT
技術としてCCSとIGCC(石炭ガス化複合発電)の二つの選択肢を持つことが、CCSのみの選択肢よりも石炭火力の価値を高めることがわかる。
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