公開シンポジウム 「いま「戦争」を考える―社会学・社会福祉学の視座から」
コロナ禍のなかで、さまざまな社会的問題が露呈した。そうした問題が、近代以降の日本社会の軌跡、特にアジア太平洋戦争と関連づけて語られることも少なくない。
第二次世界大戦の終結から75年以上が経過したいま、戦争体験者の加齢が進み、「戦争を知らない世代」が大多数となった。「戦後80年」までの間に、アジア太平洋戦争での軍隊経験をもつ世代はもちろん、空襲や地上戦の経験をもつ世代が、日本社会からほとんどいなくなると予想される。
一方で、21世紀に入り、「対テロ戦争」の拡大、民間軍事会社の台頭、インターネット・人工知能技術に支えられた無人兵器の拡大など、戦争・軍事のあり方も大きく変容した。そして依然として、戦争は世界各地で繰り返されている。
だが、現在の日本社会では全体として、戦争・軍事に関する「感度」が減衰した状態がみられる。これからのグローバル社会における日本のあり方を考えるとき、社会の構成員の戦争・軍事に対する「感度」を、これ以上鈍化させてはならないだろう。
本シンポジウムでは、理論研究・質的研究・計量研究・国際比較研究で第一線を担う研究者からの報告をもとに、戦争・軍事について社会学的・社会福祉学的観点から考える機会としたい。
日時 | 2022/ 1/29(土)13:30~16:30 |
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開催地 | オンライン開催(ウェビナー) |
対象 | どなたでも参加いただけます。 |
定員 | 先着500人 |
参加費 | 無料 |
プログラム | 13:30~13:40 開会のごあいさつ 白波瀬 佐和子(日本学術会議会員、東京大学) 関 礼子(社会学系コンソーシアム理事長、立教大学) 13:40~13:45 趣旨説明 石原 俊(関西社会学会、明治学院大学) 13:45~15:05 報告者報告 「戦争とメディア・大衆文化」 福間 良明(日本マス・コミュニケーション学会、立命館大学) 「戦争とジェンダー・性暴力」 佐藤 文香(日本社会学会、一橋大学) 「戦争と階層・格差・不平等」 渡邊 勉(数理社会学会、関西学院大学) 「戦争と障害者・動員・福祉」 藤井 渉(日本社会福祉学会、日本福祉大学) 15:05~15:15 休憩 15:15~15:35 討論者コメント 上野 千鶴子(日本社会学会、東京大学名誉教授) 野上 元(関東社会学会、筑波大学) 15:35~16:25 総合討論・質疑応答 16:25~16:30 閉会のごあいさつ 有田 伸(日本学術会議会員、東京大学) オーガナイザー・司会:石原 俊 |
申込み | 参加費無料・要事前申込 こちらの申込フォームよりお申込みください |
お問い合わせ先 | 社会学系コンソーシアム事務局 メールアドレス: socconsortium(a)socconso.com ※(a)を@にしてお送りください. |
備考 | 主催:日本学術会議社会学委員会、社会学系コンソーシアム |