学術フォーラム「COVID-19時代のデータ社会とオープンサイエンス」
COVID-19によって社会は大きく変容し、特にICTを活用した非連続な変容を科学、産業、生活にもたらしている。これらは図らずもオープンサイエンスの議論で予察されていた世界をより身近なものとしており、様々な危機に対して予防・準備・対応・回復に対してデータを活用した科学が役立つことが実証され、また、より強靭な社会に向けた取り組みが検討されている。本フォーラムでは、2021年より開始された第6期科学技術・イノベーション基本計画やG7コーンウォール(英国)で発出されたResearch Compact(研究協約)等、日本と世界の潮流を念頭に、また、学問の自由を踏まえて、最新の事例と共にオープンサイエンス時代の科学と社会の在り方を議論する。COVID-19後の社会も見据え、グローバルな課題に関してどのように国際協力を推進し、研究の透明性とインテグリティを向上させ、イノベーションの推進と知識の前進のため信頼性のある自由なデータ流通を促進できるか、その際の社会制度の在り方、研究のセキュリティはどのように確保されるべきか等について論じる。
日時 | 2022年3月25日(金)10:15~17:10 |
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開催地 | オンライン開催 |
対象 | どなたでも視聴参加いただけます。 |
プログラム | 【午前の部:司会】寺﨑浩子(第二部会員 名古屋大学、未来社会創造機構 特任教授) 10:15 開会挨拶 菱田公一(副会長・第三部会員 明治大学知財・研究戦略機構 特任教授) 10:20 趣旨説明 喜連川 優(連携会員、オープンサイエンスを推進するデータ基盤とその利活用に関する検討委員会委員長) 10:30 オープンサイエンス:G7における議論と今後の展望 井上諭一 (内閣府科学技術・イノベーション推進事務局審議官) 講演 10:50 COVID-19の研究がもたらした臨床現場への影響 忽那賢志(大阪大学大学院医学系研究科 教授) 11:25 コロナ禍でつきつけられた、感染症領域での我が国の臨床開発力・創薬力の弱さ 藤原康弘(第二部会員、独立行政法人医薬品医療機器総合機構 理事長) 11:50 無症状者に対するPCR検査と医療データの利活用 永井良三(連携会員、自治医科大学学長) 12:30 休憩 【午後の部:司会】木部 暢子(連携会員 人間文化研究機構国立国語研究所 特任教授) 14:00 欧州におけるデータ活用政策の状況 生貝直人(一橋大学大学院法学研究科 准教授) 14:30 世界のオープンサイエンス政策と欧州における研究データ基盤整備 林和弘(特任連携会員、NISTEPデータ解析政策研究室長) 15:00 オープンサイエンスと研究データ基盤整備の現状:アンケート結果速報 宍戸常寿(特任連携会員、東京大学大学院法学政治学研究科 教授) 15:30 Towards Common European Data Spaces Professor Edward Curry, Director, Insight SFI Research Centre for Data Analytics, NUI Falway 16:00 休憩 16:15 パネルディスカッション モデレータ: 喜連川 優 (前掲) パネリスト:(講演者) 永井良三、藤原康弘、井上諭一、生貝直人、林和弘 17:00 閉会挨拶 三枝信子 (第三部会員、国立研究開発法人国立環境研究所地球システム領域 領域長) |
申込み | 以下のページよりお申込みください。 参加登録ページ |
問合せ | 日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当 電話:03-3403-6295 |
備考 | 主催:日本学術会議 企画:オープンサイエンスを推進するデータ基盤とその利活用に関する検討委員会 |