JAQでは、品質不祥事の増加により、日本の産業競争力が衰退していると懸念しています。
「新時代を切り開く品質立国日本の再生に向けて」のシンポジウムは、日本の国際競争力向上のために何をすべきかを 議論するために企画されました。品質問題への反省を通じて、問題の芽を未然に防ぐことが可能だと考えています。 日本の産業界が培ってきたTQM(Total Quality Management)は「人間尊重」「三現主義」「顧客重視」「全員経営」 「データ利活用」などの精神に基づいており、今後の組織経営に有効です。特に、データ利活用やAI品質のガバナンス強化、 DX品質管理などの新技術の活用が重要です。しかし、これらの技術の誤用や悪意のあるアタックへのリスクも存在します。
これをコントロールするためには、経営が主体となってマネジメントシステムを上手に活用し、倫理と誠実さに基づく TQMの実践が必要です。 日本の産業競争力は世界トップランナーに遅れを取っているため、再び品質立国としてイノベーションを起こすためには、 新たな行動と基盤の構築が必要です。
今回のシンポジウムを通じて、多くの方々と製品・サービスの質、人の質、組織の質、 経営の質について議論し、「品質立国日本」の再生に向けて継続的な活動につなげていくことを目指しています。