横断型基幹科学技術研究団体連合
Transdisciplinary Federation of Science and Technology
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横幹連合 NEWS LETTER
<< 目 次 >> No.004, December 2005





「次の飛躍を目指して」
 横幹連合
 吉川弘之会長
第1回横幹連合コンファレンス「知のダイナミックデザイン」参加報告
参加者によるレポートです
横幹連合に参加する学会をご紹介するコーナーです
 ●形の科学会
 ●日本社会情報学会






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◆巻頭メッセージ
「次の飛躍を目指して」
横幹連合 会長  吉川弘之(産業技術総合研究所)
吉川弘之会長

 
長野市で開かれた第1回横幹連合コンファレンスには200件以上の論文が集まり、参加者も予想をはるかに上回る盛況であったとの報告を受け、大変喜ばしく思う。コンファレンスでは「知のダイナミックデザイン」を共通のテーマに、分野も考え方も背景もまったく異なる横幹連合傘下の学会が、多くのセッションを行った。これは我が国の学術の歴史では画期的なことであり、そこではさまざまな形で知の交流が実現したであろう。我が国の学術のある種の閉塞状況に風穴を開けることができたのではないだろうか。このような試みがたとえ実験的な段階であれ成功したのは、横幹科学技術に対する社会のニーズが強まりつつあり、研究の現場に根付きつつあることを示すものだと言えよう。学術的な課題と目標の共有を通じて、横幹連合に参加する学会同士の結びつきがこれまで以上に強固となったことは、コンファレンスの大きな成果である。横幹連合にとって初めてのコンファレンス開催実現に多大なご支援をいただいた自動制御連合講演会、信州大学の関係者の皆様にも心からお礼を申し上げる。

会長懇談会で採択された「コトつくり長野宣言」も大いに注目されたようである。30名を超える会員学会の会長が長野に集まってくださったことは、「コトつくり長野宣言」と横幹連合の活動を対外的にアピールするのに大きく貢献した。長野のマスメデイアにも好意的に報道され横幹連合の知名度が上がったことも喜ばしいことである。

横幹連合の友好団体である横幹技術協議会の全面的な協力にも感謝したい。桑原 洋会長をはじめ主だった方々が長野まで足を運んでくださった。横幹技術協議会副会長で総合科学技術会議議員の柘植綾夫氏は、特別講演の講師を務められ、講演のなかで今後の我が国の科学技術の発展において横幹技術が果たすべき役割を指摘し、横幹連合を叱咤激励された。また、横幹技術協議会の企画によるパネル討論も大変盛り上がったとのことである。コンファレンス成功と横幹科学技術への理解拡大に力を貸してくださった横幹技術協議会の皆様に感謝するとともに、連携活動のさらなる拡大を図って行きたい。

NPO法人となり、横幹連合の活動の基盤が固まった。今回のコンファレンスの成功を次のステップにつなげていく工夫と努力が重要である。発足時の原点を忘れずに、我が国の科学技術に根を下ろす着実な活動を続け、次の飛躍を目指すことを改めて誓い合いたい。



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