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【協力】
鈴木久敏先生(筑波大学)
大倉典子先生(芝浦工業大学)
椿広計先生(筑波大学大学院)
田澤泉様(応用統計学会事務局)
横幹連合 広報・出版委員会
      *  *  *
■横幹連合
 ニュースレター編集室■
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高橋正人委員(情報通信研究機構、計測自動制御学会)
坂本 隆委員(産業技術総合研究所、日本感性工学会)
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小山慎哉委員(函館工業高等専門学校、日本バーチャルリアリティ学会)
■ウェブ頁レイアウト■
原 尚幸委員(東京大学、応用統計学会)

横幹連合ニュースレター

<<目次>> No.016, Jan. 2009

巻頭メッセージ

活動紹介

参加学会の横顔

 
巨大な知の蓄積から新しいパラダイムを
 
*
 
横幹連合副会長
鈴木 久敏
 
◆【参加レポート】
 
第2回横幹連合総合シンポジウム
 
【横幹連合に参加している
 学会をご紹介するコーナー】
 
応用統計学会

イベント紹介

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巻頭メッセージ

巨大な知の蓄積から新しいパラダイムを

  鈴木 久敏 横幹連合副会長

  筑波大学

 皆様、新年明けましておめでとうございます。

 早いもので、ミレニアム・イヤー(2000年)を超えてすでに10年を迎えようとしています。2001年12月に総合科学技術会議に対して12学会の連名で「横断型科学技術の重要性について」を提言したのを皮切りに、2004年に30学会が参加して横断型基幹科学研究団体連合(略称:横幹連合)を設立し、2006年にNPO法人化、そして現在、文理に亘る40を超える学会の連合体として発展して来ました。

 横幹連合もここまで大きくなると、会員学会と連合の間や各会員学会の間でも、意識や意見がすべて一致する訳ではありません。個々の会員学会の独立性や独自性を最大限に活かしながらも、常に横断型基幹科学技術の確立に向けて、その発展・振興・普及を図る努力が必要になります。このような共通意識を再確認し、横幹連合の基盤をより強固なものとする目的で、昨年、木村横幹連合会長の発案で会員学会役員の方と横幹連合の会長・副会長が個別にお会いし、忌憚のない意見交換を行いました。その会合の中で出された意見をまとめ、昨年12月に横幹総合シンポジウムと並行して会長懇談会(会員学会長と横幹連合役員との意見交換の場)を開催し報告しました。

 会員学会との意見交換を通して、私たち横幹連合の役員も改めて横幹連合に集う会員学会の守備範囲の広さと、学会が規模の違いはあれ、それぞれの学会が実に活発に真摯に学術活動を推進していることが分かりました。会員学会から寄せられた意見の主なものを紹介しますと、たとえば、「会員学会全体で延べ6万人の巨大な知の蓄積を活用し、横幹連合は融合・統合のKeyを追及し、新しいパラダイムを打ち出すべき」、「横幹連合は様々なレイヤの会員学会間で情報のトランスレーションを担うべき」、「会員学会の多様性を活用し、多様な知のデータベースの相互利用やプロジェクトコーディネータ等の人材プール機能を担うべき」など、連合体ならではの機能を期待する声がありました。また、「横幹連合は、もっと人文社会科学系の学会に対してもウイングを広げて欲しい」という意見も多く寄せられました。その一方で、「横幹連合の理念が見えない。横幹連合は何を生み出すそうとしているかを明示すべき」とか、「自学会の個人会員にとって横幹連合の存在感がない。横幹連合に参加しているメリットを説明できない」という厳しい声もありました。会員学会間で、学会参加費や出版物頒布費を自学会会員と同等に扱うという相互互恵の導入に関しては比較的多くの学会から賛同を得られましたが、事務局機能や学会誌の共同運営などについて「横幹連合の趣旨に反する」、「(倒産した)学会事務センターの二の舞になり兼ねない」という強い反対意見がある一方、「所帯の小さな学会は事務局の維持が難しいので是非推進して欲しい」など、各会員学会の置かれている状況に応じてまったく正反対の意見が出てきました。

 このように、横幹連合が果たすべき役割や横幹連合への期待について、様々なものがあることが分かりました。大切なことは、会員学会相互がその多様性を認め合い、それでいて横幹連合という一つの組織に纏まって行動できることの強さを発揮できることだと思います。現在の横幹連合の運営に責任を持つものの一人として、今後も、各会員学会と十分なコミュニケーションを取りつつ、横幹連合ならではの活動を「見える化」して行きたいと思っております。

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